頻出語法(8)〜しないで

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「〜しないで」の英訳はwithout〜ing, instead of〜ingですね。両者は同じように使えません。それぞれの本質的な意味の違いを知らないとうまく使いこなせないです。まず、without ~ing の本質は「~することなしに」であって、これは「~することありで」と対立するものであることがわかる。例えば「彼は私にさようならを言わないで立ち去った」の場合は、「私にさようならを言うことありで立ち去る」ことも「私にさようならを言うことなしに立ち去る」こともできる。このように「~することありで」が可能、つまり二つのことが両立可能であることを前提にするのがwithout ~ing であると考えることができる。He left without saying good-by to me. 「彼は私にさようならを言わないで(←私にさようならを言うことなしに)立ち去った」

一方、instead of ~ing の本質は「~する代わりに」であって、この場合は「~ することありで」が成り立たない。例えば、「いつも彼はエレベーターに乗らないで階段を歩いて上がる」の場合は、そもそも「エレベーターに乗って同時に階段を歩く」のは無理だから「エレベーターに乗ることありで階段を歩いて上がる」ということはあり得ない。従って「エレベーターに乗ることなしに階段を歩いて上がる」ということもあり得ない。「エレベーターに乗る」ときには「階段を歩いて上がる」ことはできず、逆に「階段を歩いて上がる」ときには「エレベーターに乗る」ことができないのだ。このように二つのことが両立不可能であることを前提に用いるのがinstead of ~ing であると考えることができる。

He usually walks up the stairs instead of taking the elevator. 「いつも彼はエレベーターに乗らないで(←エレベーターに乗る代わりに)階段を歩いて上がる」

以上を改めて整理すると、「~することありで」があるから「~することなしに」(without ~ing)もあるわけであって、「~することありで」がないときには「~することなしに」(without ~ing)もなく、そのときには「~する代わりに」(instead of~ing)と言うということになる。

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